「情報」と「知能」で世界を拓く
情報・知能工学課程・専攻の教育研究分野は互いに密接に関連しており、ITやICTの進化に合わせてダイナミックに対応可能な組織構成となっています。それぞれの分野では計算機を核とし、高度に情報化した知的社会のインフラを支えるための基盤技術から応用技術まで、幅広い情報処理技術全般の教育・研究を行っています。例えば、アルゴリズムや計算理論を含むソフトウェア技術、並列処理や組込み計算機を含むコンピュータの構築技術、深層学習を利用してビッグデータを解析するデータサイエンス、Webや携帯端末を用いたインターネットの利用技術、テキスト・音声・画像・グラフィックスなどのマルチメディア情報処理とバーチャルリアリティ等のインタフェース技術、人とロボットの共生を目指す知能・インタラクション・ユビキタスセンシング技術、人の知覚・認知メカニズムの解明とコミュニケーション技術への応用、生命・自然・社会における知の理解とモデル化、先端的な大規模ソフトウェア・システム構築技術や計算科学への応用、などが挙げられます。情報に関する基礎・応用教育に加えて,東フィンランド大学とのダブルディグリープログラム,フィンランド,フランス,ベルギーの大学との共同学位プログラム(IMLEX: Imaging and Light in Extended Reality)など教育のグローバル化を推進しています。また、博士課程教育リーディングプログラムを主導し、エレクトロニクス先端融合研究所(EIIRIS)や人間・ロボット共生リサーチセンターとも密に連携して研究活動を進めています。
以上のように、分野横断的な研究を含め、基盤技術から応用技術まで幅広く「情報・知能」技術科学の教育研究を行っている点が情報・知能工学課程・専攻の特色です。
なお、情報・知能工学系とは、学部の情報・知能工学課程と大学院の情報・知能工学専攻を合わせた呼称です。また、学内で5つある系のうちの3番目に設置された系であることに由来して3系とも呼ばれています。