[Japanese top] / [English top]
豊橋技術科学大学大学院 | 工学研究科 | 松井淑恵 | 模擬難聴システム

What's new
[Notice] Now we have an English page here. (2020/11/4)
[おしらせ] 模擬難聴システムWHISのversion 3.00を公開しました(2021/12/11)。マニュアルなどはv225対応のままですが、使用方法にほとんど変更はありませんので、しばらくは旧マニュアルをご利用ください。
[おしらせ] 模擬難聴システムWHISのversion 2.25を公開しました(2020/2/10)。
[おしらせ] 模擬難聴システムの名称を決定しました(2019/10/15)。
[おしらせ] 模擬難聴システムのウェブサイト上での配布を開始しました(2019/9/9)。
[おしらせ] ウェブサイトを開設しました。今後はこの場所に模擬難聴システム関連情報をアップロードしていきますので、どうぞお待ちください(2019/6/27)。


模擬難聴システムとは
模擬難聴システムの入手方法
模擬難聴システムの使用準備
模擬難聴システムを使った演習
雑誌論文・講演論文
このウェブサイトに関する問い合わせ先

模擬難聴システムWHISとは

模擬難聴システムWHISとは、難聴者の「聞こえにくさ」を体験・理解するためのシステムです。
難聴者、特に今後増え続けていくと予想される老人性難聴者がどのような聞こえの世界に暮らしているのかを理解し、さまざまな聴力、聴覚の状態に対応する新しい音デザインを提案するために用いたいと考えています。
また、学校の卒業後にすぐに現場で難聴者、お年寄りに対応しなくてはならない言語聴覚士に向けて、養成課程での教育利用に取り組み始めています。

なお、模擬難聴システムWHISの"WHIS"は、Wadai Hearing Impairment Simulatorの略です。

模擬難聴システムの入手方法

現在、みなさまのお手元でお使いいただける模擬難聴は、(1) MATLABソース版と、(2) MATLAB上で動作するプログラムをコンパイルしてMATLABがなくても動作するように作成したバージョンの2つです。
MATLABをお持ちの方は、MATLABソース版をお使いください。なお、ScilabやOctaveなどのMATLABライクの計算ソフトウェアでの動作確認はしておりません。
コンパイル版はインストール用ファイルの容量が約1 GBもありますが、セットアップマニュアルに従って操作いただければ簡単にインストールできるようになっております。
Google driveからのダウンロードができない場合は、問い合わせ先(松井)までメールにてお問い合わせください。

▼マニュアル
ユーザーズマニュアル (pdf)

▼模擬難聴システム
(1) 模擬難聴システム MATLABソース版 (GitHub)
(2) 模擬難聴システム Windows 10スタンドアロン版(MATLABバージョン v. 2.25をコンパイルして、ランタイムライブラリと同梱したもの) (Google drive)
>> Windows 10スタンドアロン版 (WHISv225) セットアップマニュアル (pdf)

模擬難聴システムの使用準備(機材)

模擬難聴システムを使用するには、耳覆い型のヘッドホンとUSBマイクが別途必要です。
2019年9月時点で、価格が安くて使えそうな機材として以下のものを挙げておきます。
マイク:
BUFFALO BSHSMUM110SV
オーディオテクニカ audio-technica AT9933USB
ヘッドホン:
Panasonic ステレオヘッドホン RP-HT260

模擬難聴システムの使用準備(校正)

機材が揃ったら、すぐに模擬難聴システムを使いたいかもしれませんが、使用前に音圧の校正が必要です。ヘッドフォンから出力される音圧レベルと、マイクで録音した音の音圧レベルが正しくかつ等しくなるように調整するための作業です。
これには、サウンドレベルメータ(騒音計)とヘッドフォンを固定するための器具が必要です。厳密に校正するならサウンドレベルメータ(精密騒音計)と人工耳を使用しますが、精度を問わない一般的なデモ使用にはそこまでの校正は必要ありません。模擬難聴システム開発チームでは、安価なサウンドレベルメータとヘッドフォン固定器具をセットで提供しており、以下がそれらのセットを用いた校正方法のマニュアルです。

模擬難聴システムの音圧較正について(ChomeJig を用いた簡易調整)(pdf)
ChomeJigガイド (pdf)

簡易音圧校正キットChomeJigの入手に関しては、下記問い合わせ先にご連絡ください。
和歌山大学 聴覚メディア研究室
入野俊夫
irino [at] wakayama-u.ac.jp([at]はアットマークに変更してご利用ください)

模擬難聴を使った演習

模擬難聴システムを用いた簡単な演習を紹介します。随時増やしていきます。 また、教材として使えるように整備を進めていきます。

(例)自身の発話はどう聞こえる?

録音機能を用いて自分の声を録音し,任意の模擬難聴処理をしてみましょう.
(録音方法はユーザーズマニュアル (pdf)に記載しています.)
  • 難聴型によって聞こえがどのように違うでしょうか?
  • どのように発話すると聞こえやすくなるでしょうか?
    • 発話速度をゆっくりにするとどうなるでしょうか.あるいは早口で話すとどうなるでしょうか.
    • 話すときにどの部分を強調すると聴きやすくなるでしょうか.
[参考課題1] 発話内容やオージオグラム+圧縮特性の種類,聞きやすくなる発話の工夫について,実施した内容はメモに取っておきましょう.

[参考課題2] まわりに人がいるときは,録音した自分の音声が聞き取れるかどうかテストしてもらいましょう.録音の際,正解がわからないように耳を塞いでもらったり別の場所に移動してもらったりすると,テストしやすいでしょう.

[参考課題3] まず模擬難聴処理していない音声だけを聞きながら,発話した音声の明瞭性を改善してみましょう.次に,模擬難聴処理した音声を聞いて,明瞭性の改善をしてみましょう.模擬難聴フィードバックの効果について検討・議論してください.

雑誌論文・講演論文

別ページ(こちら)で公開しています。

このウェブサイトに関する問い合わせ先

松井 淑恵(豊橋技術科学大学)[website]
Back to Top

Copyright (C) 2019- Toshie Matsui All rights reserved.