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分子設計、 ハイパフォーマンス・コンピューティング
目に見えないほど小さな分子が関わる現象を解き明かすことはとても難しいことですが、それ故にとても挑戦しがいのある研究テーマがたくさんあります。計算化学研究室では、そんな未解明で面白い分子の科学を探求するため、物理、化学、生物、そして数学といった自然科学の実験や理論に基づいて、数理科学や最新の情報技術を応用したシミュレーション技術の研究開発を行っています。
例えば、医薬品の探索、生命現象の解明、あるいはナノ材料の物性を高精度に再現するために、計算化学やバイオインフォマティクスを駆使した分子シミュレーションのアプリケーション・ソフトウェア(CONFLEX)や、その結果の解析や三次元可視化を支援するためのソフトウェア(BARISTA)など、様々な研究支援システムの開発に取り組んでいます。
最近では、スーパーコンピュータやクラウド・コンピューティングに適した大規模分散処理技術を導入することによって超高速分子シミュレーションを実現し、インフルエンザ、癌、アルツハイマー病などの新治療医薬や、燃料電池や3D ディスプレーなどの未来技術に要求される新しい機能性材料などの研究開発にもチャレンジしています。