キーワード
視知覚・認知現象とその脳内機序(色覚、質感知覚、視覚的注意、顔認知)、脳情報デコーディング(脳波計測、マインドリーディング、情動・嗜好)、視覚技術(視覚メディアユニバーサルデザイン、広ダイナミックレンジイメージング)、分光画像計測(食品品質計測、肌状態計測)
私たちは普段何の苦労も感じることなく物を見て、 理解し、 行動しています。こうした 「視覚」 を支えている脳内機序の解明とともに、 視覚科学に裏打ちされた視覚情報技術の開発を目指しています。
「視覚を科学する」 ~視知覚・認知現象に関わる脳内機序の解明
眼に映った映像から色や質感など外界の様々な情報を捉える 「視覚機能」 を理解するために、 視覚心理物理実験や脳活動計測によって視覚機能の脳内機序の解明を目指しています。また、 記憶、 嗜好、 情動など、 認知科学的な問題にも取り組んでいます。〔テーマ例〕光沢感を支える視覚メカニズム、 2色覚者の色名応答特性、 色知覚と運動知覚の相互作用、 不自然さ・理解度に関わる脳活動、 脳活動からの情報理解度抽出、 顔認知の脳内機序。
「視覚を技術する」 ~次世代視覚情報技術基盤の創出
視覚に関する基礎研究で得られた知見を 「技術」 として結晶させた視覚情報処理技術に関して取り組んでいます。例えば、 人に見えない情報を捉え、 そこに含まれる情報を浮き彫りにする分光画像計測技術によって対象物の不可視情報を可視化する研究、人間の知覚に一致させる画像再現技術などの他、 色弱模擬フィルタの開発を通じて視覚メディアユニバーサルデザインの普及にも貢献しています。
〔テーマ例〕判別フィルタリングによる近赤外分光分析、 肌状態イ
メージング、 食品品質の非破壊計測、 広ダイナミックレンジシー
ン技術。